2005年03月28日(月) 13時49分
警察の違法取り調べ認めず 女性被告の請求棄却(共同通信)
同僚の女性会社員を殺害したとして殺人罪などに問われ、1審で懲役16年の判決を受けて札幌高裁で公判中の大越美奈子被告(34)が、北海道警の違法な取り調べで精神的苦痛を受けたとして、道に500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、札幌地裁(原啓一郎裁判長)は28日、大越被告の請求を棄却した。
原裁判長は判決理由で「取調官の言動には一部、穏当を欠くものがあったが、大越被告には取り調べの時点でかなりの程度の嫌疑があり、違法ではない」と述べた。
訴状によると、大越被告は2000年3月、北海道恵庭市で発生した殺人事件の後、道警に容疑者としてマークされ、約1カ月間にわたり千歳署員から尾行されるなどした。任意と称して、1日14時間以上の自白偏重の取り調べも受けて体の不調を訴えて入院、精神的苦痛を受けた。
(共同通信) - 3月28日13時49分更新
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