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厚生労働省は25日、医師国家試験などの合格者名を漢字で公表するのをやめることを決めた。
30日の同試験合格者の公表では、本省と全国8か所に張り出すものと同様、カタカナ名とする。同省では、4月から個人情報保護法が完全施行されるのを踏まえ、「従来の方法だと個人が特定され、『目的外利用』にあたる可能性がある」としている。
公表方法の変更は医師や歯科医師、看護師など10試験分。これまで、張り出しではカタカナ名と受験地(全国12か所)、受験番号だけで、報道機関を通じて漢字名や合格通知を送る市区郡も公表することで、本人や家族以外でも合格者を特定できた。しかし、公表方法の変更で、それは難しくなる。
同省では、毎年10件程度の苦情があったとし、「公益性より、プライバシー保護を重視した」と説明している。
行政機関個人情報保護法では、「法令に基づく場合を除き、利用目的以外に保有個人情報を提供してはならない」とする一方、「特別の理由のあるとき」などは提供できるとしている。
在京マスコミ各社は厚生労働記者会を通じ、「医師などの国家試験合格者は国民の生命にかかわる公共性、公益性の高い仕事に就くことから、国民の知る権利が優先され、『特別の理由のあるとき』にあたる」などと、従来通り漢字名などの公表も申し入れていた。