2005年03月23日(水) 00時00分

『中学生誘拐した。金払え』 金沢　偽電話１時間５件 『振り込め』未遂 （東京新聞）

　子どもの誘拐を装って身代金を要求する振り込め詐欺未遂が、十八日に金沢市内で、一時間に五件相次いだことが、金沢中署の調べで分かった。

　調べでは、同日午後一時半から同二時半にかけて、金沢市中心部の中学一、二年生の男女生徒計五人の自宅に、生徒の実名を名乗って「〇〇やけど、助けて」などと泣きじゃくる電話がかかってきた。電話は若い男に代わり「子どもを預かった。無事に帰してほしければ百五十万円払え。銀行に着いたら連絡しろ」などと、携帯電話の番号を告げてきたという。

　不審に思った生徒の保護者が中学校に連絡し、生徒が授業を受けていることを確認。学校側が金沢中署に通報した。

　生徒五人は同じ中学の四人と隣接する中学の生徒一人。同署は犯行時間帯や五人の住所が近いことなどから、同一犯の犯行とみて捜査している。

　また名簿などが出回っている可能性が高いとして、保護者に注意を呼びかけている。いずれの保護者も男が告げた携帯電話の番号を記録していなかったという。

　金沢市内では、二月十八日にも、午前十一時半から午後一時半にかけて、金沢東署管内の三つの小学校に通う児童四人の自宅に、誘拐を装った同様の電話がかかってきたが、被害を免れている。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/ikw/20050323/lcl_____ikw_____000.shtml