2005年03月16日(水) 21時40分
HPで名誉棄損…環境ホルモン権威が提訴(読売新聞)
ホームページ(HP)で事実に反する記事を掲載され、名誉を傷つけられたとして、松井三郎・京都大地球環境学大学院教授が16日、記事を書いた中西準子・独立行政法人産業技術総合研究所化学物質リスク管理研究センター所長に対し、慰謝料など330万円の支払いなどを求める訴えを横浜地裁に起こした。
訴状などによると、中西氏は個人のHPに、松井氏らが出席して2004年12月に開かれた環境ホルモン問題のシンポジウムの内容を掲載。
松井氏が<1>「環境ホルモン問題は終わった、次はナノ粒子問題だ」との趣旨の発言をした<2>原論文も読まずに、論文を紹介した新聞記事をそのまま紹介した——などと記載、松井氏が事実に反するとして抗議した。
中西氏は05年1月20日、記事を削除、「私に非がある」とする旨をHPに載せたが、原告側は「科学者は批判をする時は、合理的根拠を示すべきだ。名誉回復措置も講じられていない」として、提訴したとしている。
松井、中西両氏は、環境ホルモン問題関連の分野で代表的研究者。
(読売新聞) - 3月16日21時40分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050316-00000313-yom-soci