2005年03月11日(金) 17時16分

県警：県民相談課を新設　新体制、治安対策強化を目指し　／島根（毎日新聞）

　三成、掛合、平田、大社、温泉津の５警察署を廃止して、４月から１２署体制でスタートする県警は１０日、警察署再編で生じた人員を捜査や治安対策の強化に充てることを主眼にした体制整備を県議会総務委員会に報告した。
　振り込め詐欺やストーカーなどに対する警察への安全相談が増えたことから、県警本部に県民相談課を新設。警察官や嘱託の相談員など４人の専従職員がいる「警察相談センター」を課内に設けて相談を受け付ける。また、被害者対策室と情報公開室も県民相談課に統合される。
　捜査体制の強化も図られる。松江署、出雲署には、犯罪時に刑事や生活安全など、各課を調整し、統括指揮をする捜査統括官（警視）を配置する。治安対策として、警らや職務質問をする地域警察官の体制を強めるために、地域官（警視）も２署に置く。
　県西部では、事件の初動捜査を充実させるために、捜査一課西部機動捜査隊を４人増やす。また、松江、出雲署や、統合して規模が大きくなる雲南、大田署のパトロール隊も人数を増やす。
　一方、全国的に捜査費などの不正経理が指摘されていることから、会計のチェック機能を高めるため、監査官（警視）を置く。【久野洋】

３月１１日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050311-00000227-mailo-l32