2005年03月09日(水) 19時33分
マイクロソフト、Windows Me/98向けパッチ。ウイルス駆除ツールも更新(impress Watch)
写真:インプレス
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マイクロソフトは9日、セキュリティ修正プログラム(パッチ)にWindows Me/98SE/98向けのパッチを2本追加した。Windows Updateで適用できる。
マイクロソフトは4日、3月の月例パッチでは「新しい」セキュリティ情報は「ゼロ件」と事前告知していた。今回追加されたパッチは、1月に公開された「MS05-002」と2月に公開された「MS05-015」のWindows Me/98SE/98向け用に当たる。いずれも深刻度が“緊急”のため、「Windows Me/98SE/98でも利用可能した」(マイクロソフト)という。
MS05-002は、「カーソルおよびアイコンのフォーマットの処理の脆弱性」と「Windowsカーネルの脆弱性」を修正するパッチ。どちらの脆弱性もWindowsのカーソルやアニメーションカーソルおよびアイコンがレンダリングされる前に、フォーマットの検証が不充分であるために発生し、外部から任意のコードが実行される可能性がある。
MS05-015は、「ハイパーリンクオブジェクトライブラリの脆弱性」を修正するパッチだ。ハイパーリンクの処理に未チェックのバッファが存在するために発生し、リモートでコードが実行されるような不正なハイパーリンクをクリックした場合、外部からコンピュータをコントロールされてしまう。
合わせてマイクロソフトは、「悪意あるソフトウェアの削除ツール」を「バージョン 1.2」に更新した。Windows XPであればWindows Updateを通じて更新できる。Windows Server 2003やWindows 2000では「Microsoftダウンロードセンター」でダウンロードするか、オンライン版が利用可能だ。
3月度の更新では、Bagle、Bropia、Goweh、Sober、Sobigといったウイルスに対応し、合計17種類のウイルスを駆除できるようになった。マイクロソフトによれば、「Bagleの亜種であるBagle.O/P/Q/S/T/AWはPC内のファイルに感染するが、3月8日時点のウイルス駆除ツールでは感染したファイルの修復はできない」という。
マイクロソフトのウイルス駆除ツールは1月から提供されているもので、すでにBlasterやSasser、Mydoom、Netskyなどの駆除に対応していた。
■ URL
MS05-002
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/ms05-002.mspx
MS05-015
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/ms05-015.mspx
駆除ツールのダウンロードサイト
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=ad724ae0-e72d-4f54-9ab3-75b8eb148356&displaylang=ja
駆除ツールの技術情報(英文)
http://support.microsoft.com/kb/890830/en-us
関連記事:ウイルス除去ソフトも更新、2月のWindows Updateはぜひ実行を[INTERNET Watch]
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/special/2005/02/10/6431.html
■ 関連記事
・ マイクロソフト、Windows、IE、Officeなどの脆弱性13件。“緊急”は9件
・ Windowsのカーソルとアイコンに“緊急”の脆弱性「MS05-002」
(鷹木 創)
2005/03/09 16:27
(impress Watch) - 3月9日19時33分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050309-00000020-imp-sci