2005年03月09日(水) 00時00分

大阪・少年の婦女暴行：１１人に婦女暴行の１９歳、見分中に笑み−−大阪地裁（毎日新聞）

　◇「反省ない」裁判長、怒りの追及

　大阪府門真市などで少女ら計１１人に婦女暴行などを繰り返したとして、婦女暴行傷害などの罪に問われた内装工の少年（１９）の公判が８日、大阪地裁であった。検察側は「暴行を重ねる常習性が顕著」として懲役５〜１０年を求刑し、結審した。

　論告前の被告人質問で、朝山芳史裁判長が実況見分の写真で少年が笑っている理由を尋ねたところ、少年は「つい笑ってしまった」と供述。朝山裁判長が「普通じゃない。反省してないんじゃないの」と語気を強めた。

　弁護側から動機を問われた少年は「むしゃくしゃしていた」と答えたが、朝山裁判長は「普通の感覚では、子どもら弱い人にこんなことしないよ。性欲を満たしたかったからじゃないの」と追及。返答に困った少年を見て、朝山裁判長は首をかしげていた。起訴状などによると、少年は０２年９月〜０４年６月、９〜１９歳の少女ら計１１人に、わいせつな行為や暴行を繰り返すなどした。少年は大阪家裁から逆送、起訴された。【堀川剛護】

http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/women/news/20050309ddn012040004000c.html