2005年03月09日(水) 03時08分
ネット競売で新手詐欺、入札履歴もとに「取引メール」(読売新聞)
インターネットオークションの参加者が「落札者が辞退したので、商品を買ってほしい」などとウソのメールで、現金をだまし取られる被害が相次いでいる。
オークションサイトの管理者から参加者に与えられるメールアドレスが、適正な入札のため公開される入札履歴から分かることを逆手に取った新手口。ネットオークション国内最大手のヤフーは注意を呼びかけている。
ヤフー・オークションで、パソコンの入札に参加して落札できなかった北九州市小倉南区の男性会社員(32)に1週間後、「落札者の取引が遅れる。あなたに9万円で譲りたい」と、出品者を名乗るメールが届いた。パソコンの落札価格は12万円で、9万円はこの会社員の入札額だった。現金を振り込んだが、商品は届かなかった。
メールは、オークション参加者らに無料で与えられるアドレスに送られていた。アドレスは、会員を識別するIDの後ろに「@yahoo.co.jp」をつけたもの。オークションでは、商品ごとに入札者の会員IDと入札額が公開されており、この入札履歴をもとにウソのメールを送りつけたとみられる。
ネットオークション詐欺の対策サイトを運営するパソコン講師中島慎一さん(30)(三重県四日市市)のもとには、今年に入って同様の被害相談が約50件あり、被害総額も1000万円を超えるという。
(読売新聞) - 3月9日3時8分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050309-00000501-yom-soci