会員情報を無断提供大手スポーツクラブ（東京新聞）

2005年03月09日(水) 00時00分

　スポーツクラブ大手ルネサンス（本社・東京）が、六十歳以上のクラブ会員を対象にした福利厚生サービスのため、会員二万人弱の住所や電話番号などの情報を会員に無断で別会社に提供していたことが八日までに分かった。

　同社は昨年五月から、六十歳以上の会員を対象に旅行やカルチャースクール、健康診断を割引する福利厚生の無料サービス「ぐっピープラス」を開始。サービス代行を委託したイーウェル（本社・東京）に住所、氏名、電話番号、生年月日などの情報を会員に無断で提供していた。

　しかし、来月一日から施行される個人情報保護法に抵触する恐れがあるとして、二月後半から対象会員に「情報提供は機密保持契約を締結し、最小限の範囲にした。情報提供を了解できない場合は、連絡をもらえればサービスを停止する」との通知を出した。

　ルネサンスは「当初は単なる業務委託と認識していた。個人情報の扱いについての説明が不十分でお客さまに申し訳なかった」と話している。

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