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日本郵政公社の職員が、明治安田生命保険の関連会社が管理していた顧客データを悪用して現金を脅し取ろうとしたとして、警視庁は７日、上野郵便局職員の藤塚章一容疑者（５０）＝埼玉県白岡町小久喜＝を恐喝未遂の疑いで逮捕した。顧客約２万８０００人分のカタカナ書きの氏名と口座番号の一部を入手していた。容疑を否認しているという。
捜査１課の調べでは、藤塚容疑者は前任の深川郵便局に勤務していた昨年７月２６日、顧客の氏名と、郵便貯金の１３けたの口座番号のうち１０けたの数字が書き込まれたフロッピーディスク（ＦＤ）４枚を同生保に郵送。買い取りを迫る手紙を同封し、現金を脅し取ろうとした疑い。
昨年１月、明治生命と安田生命が合併して同生保ができたのに伴い、郵政公社が保険料の振込先名称の変更を確認するため、同生保の関連会社にデータの提供を申し出た。その際、藤塚容疑者の部下だった職員が、担当部署に渡す前に約１２万人分のデータを自分のパソコンに保管。藤塚容疑者は、この一部を自分のＦＤに移し替えていたという。
同容疑者は消費者金融などに多額の借金があったといい、同課が動機について調べている。
日本郵政公社は７日夜に会見を開き、森隆政東京支社長が「金融機関としてあってはならないことで申し訳ない」と謝罪した。(03/08 01:19)
http://www.asahi.com/national/update/0307/TKY200503070570.html