2005年03月03日(木) 09時18分
スパムとスパイウェア、正確な知識と対策が重要—シマンテック調べ(japan.internet.com)
株式会社シマンテック は2005年3月2日、「スパムメール/スパイウェア」に関する調査結果を発表した。
調査は2005年1月中旬に、株式会社インフォプラントが保有するサンプルのうち全国の15歳以上の男女1,200人に対して実施。ネット初心者の動向も調査できるよう、サンプルは「ネット歴3年以上の人」1,100人(男性/女性各550人)と「ネット歴1年未満」100人で構成されている。
スパムメールの認識度はネット歴3年以上層の60%を超えたが、ネット歴1年未満層は29%にとどまった。ネット歴とともにスパムメールの認識度が高まる傾向にあるようだ。
ネット歴3年以上層のうち96.4%にあたる1,060人が、有料/無料アドレスいずれかでスパムメールを受信しており、受信率は有料アドレスでは79.9%、無料アドレスでは84.0%。その中で1日10通以上受信している割合は、有料/無料アドレスともに約2割。
スパムメールの処理時間は1日平均7.8分、年間に直すと47時間にのぼる。特にスパムメールの認識度が低かった50代の男女は平均処理時間が長く、約10〜15分を要していた。
スパムメール受信時の対応として「何もしない」がトップで約6割。また、スパムメールの回避対策は「メールを見て手動で削除」が最も多く50.5%、「何もしていない」26.1%と、フィルター機能やソフトウェアを利用して回避する人は少ない。
ネット歴3年以上層のうち、スパイウェアを「聞いたことがない」は37.0%にのぼり、正確に認識している人は28.6%。「なんとなく怖いものだと感じている」と合わせても認識度は半数に届かないという結果。また、ネット歴1年未満層も認識度は低く6.0%だった。ネット歴3年以上層のうち、スパイウェアが「実際に入っていた」人は19.4%で、シマンテックが2004年4月に実施した同様の調査と比較すると、約2倍になっていた。
スパイウェアが入っていた人のうち約60%はスパイウェアの名称や内容が「不明」と回答。また、スパイウェアの進入経路として「フリーソフト・ゲームなど」25.6%、「Web 閲覧」19.5%、「アダルトサイト」7.2%が挙がったが、最も多かったのは「進入経路不明」で約4割を占めた。
スパイウェア対策として「Windows アップデートをこまめに行う」、「ファイウォールを介して接続する」など、セキュリティ対策では有効だがスパイウェアではあまり有効ではない対策を挙げた人が、ともに約4割。また「特に何もしていない」が26.4%と、有効なスパイウェア対策を知らないユーザーが多いことがわかった。
スパムメールやスパイウェアに関する正しい知識とともに、真に有効な対策を知ることの必要性を訴えるとともに、シマンテックの執行役員 副社長 コンシューマ事業統括 斉藤 秀明氏は、「今回の調査から、スパイウェアなど認識しているユーザーはいるが、対策をとっているユーザーが少ないことがわかった」とコメントした。
ちなみにシマンテックは2004年11月、「オンライン詐欺」に関する調査結果を
発表 している。
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