2005年03月03日(木) 17時25分
振り込め詐欺:回収役の被告、起訴事実認める−−初公判 /徳島(毎日新聞)
東京を拠点にした振り込め詐欺事件で、銀行口座に振り込まれた現金の回収役をしていたとして、詐欺罪に問われている住所不定、無職、田村慎也被告(25)に対する初公判が2日、徳島地裁(杉田友宏裁判官)であり、田村被告は起訴事実を大筋で認めた。
検察側は冒頭陳述で「昨年2月末から3月初めごろ、友人の紹介で詐欺グループに加わった。9月末、指示されて現金回収役を務めるようになり、報酬としてだまし取った額の5%を受け取っていた」などと指摘した。
起訴状によると、田村被告は東京都杉並区本天沼3、無職、諏訪園淳二被告(22)=同罪で公判中=らと共謀。昨年10、11月、「法務省認可法人東日本債権管理局」の差出人名で、「電子消費料金未納分について契約会社から委託を受けたので連絡を下さい」などと記したはがきを郵送。連絡してきた県内の女性(63)ら5人に「このままでは裁判になる。取り下げるためには弁護士を雇わなければならない」などと偽り、銀行口座に現金計約730万円を振り込ませた。【小野沢健一】
3月3日朝刊
(毎日新聞) - 3月3日17時25分更新
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