2005年03月01日(火) 19時49分
消費者、生産者ともに反発 全頭検査非常識の農相発言(共同通信)
牛海綿状脳症(BSE)の全頭検査は「世界の非常識」とする先月25日の島村宜伸農相の発言に対して、消費者団体、生産者団体がともに反発している。民主党は、衆院の農林水産委員会でこの問題を取り上げる方針を固めており、国会でも論争となりそうだ。
農相は1日の閣議後の記者会見で「非常識という言葉が角が立つなら、その言葉は納めてもいい」としながらも「諸外国において全頭検査は実施されていないのが実情」と述べ、基本認識に変わりがないことを強調した。
農相としては、米国産牛肉の早期解禁を求める米国や外食産業と、BSE対策の見直しを審議している食品安全委の板挟みになっているという思いがある。「いつになったら結論が出るのか。ちょっとつらい立場にいる」と心情を説明した。
(共同通信) - 3月1日19時49分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050301-00000177-kyodo-bus_all