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2005年03月01日(火) 00時00分

コンクリ事件元少年に懲役4年 知人への監禁暴行 東京新聞

 知人の男性を監禁、暴行したとして、逮捕監禁致傷罪に問われた元会社員神作譲被告(33)の判決公判が一日、東京地裁で開かれた。菊池則明裁判長は「犯行は執拗(しつよう)で悪質」として懲役四年(求刑懲役七年)を言い渡した。神作被告は、一九八八年に東京都足立区で起きた女子高生コンクリート詰め殺害事件で有罪となった少年の一人。事件当時は十七歳だった。

 菊池裁判長は「好意を寄せていた女性と被害者が交際していると邪推した犯行は自己中心的。前に犯した殺人の件を脅し文句に用いたことなどから、深く反省して再出発を図ったかについては疑問だ」と述べた。

 その一方で、「更生しようと努力したが、前科が周囲に知れて人間関係に行き詰まり、更生意欲がそがれた面は否定できない」と、情状酌量の理由を述べた。

 神作被告は公判で「人を殺したことがあると言って脅してはいない。金属バットは振り上げていない」と、起訴事実の一部を否認していた。判決によると、同被告は昨年五月十九日未明、東京都足立区内の路上で知人の男性を殴り、金属バットで脅して車のトランクに押し込んだ。その後、埼玉県三郷市のスナックの店内に約四時間監禁した。

■お断り

 逮捕監禁致傷事件の被告について、少年時代の事件で逮捕されたことを併せて報道するため匿名としてきましたが、東京地裁の判決で、自ら前回の事件を脅し文句に利用したと認定されたことから、実名に切り替えます。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20050301/eve_____sya_____004.shtml