2005年02月28日(月) 09時13分
IBM、オープンソース活動に一層の拍車(japan.internet.com)
IBM (
NYSE:IBM ) は25日、自社のオープンソースプロジェクトのうち30件あまりを、人気リポジトリ『
SourceForge.net 』に移管すると発表した。
IBM はこの日、同社の Java ベースのデータベース (DB) 製品『Cloudscape』とプログラミング言語『PHP』を統合するため、PHP 利用開発ツール大手の
ZendTechnologies と提携したことも明らかにしている。
まずオープンソースプロジェクトについてだが、IBM は開発者向けのリソースサイト『
developerWorks 』で
160件あまりのプロジェクト を主催中だ。しかし、自社がそこでオープンソースプロジェクトを主催し続けることは、同サイトの人気にとって必須要件ではないと、IBM のソフトウェアグループ DB マーケティング担当ディレクタ Bernard Spang 氏は述べている。
developerWorks サイトから SourceForge.net サイトに移管する Java 関連プロジェクトには、『
Jikes 』(Java 用コンパイラ)、『
UDDI4J 』(UDDI ディレクトリとの通信用 API を提供する Java クラスライブラリ)、『
BlueHoc 』(Bluetooth シミュレータ) などがある。これらプロジェクトはすべて、『GPL』か『BSD ライセンス』または IBM の『Common Public License』(CPL) 契約に基づいてライセンス供与されている。
なお、Zend との提携を受け、IBM は developerWorks サイトに
PHP専用セクション を新設した。同セクションでは、PHP のスキルや開発を促進するための記事やチュートリアルおよびフォーラムなどを提供する。IBM によると、PHP は Web プログラミング言語市場で40%のシェアを持ち、PHP ベースの Web アプリケーションは『Apache』Web サーバープラットフォーム向けアプリケーションの70%を占めているという。
Zend との提携で中心となるのは、採用後そのままシームレスに使え、インストールが簡単でサポートも付いている、PHP 開発および製造環境『
ZendCoreforIBM 』だ。両社は、Zend の PHP ソリューションと IBM の Cloudscape データベースを組み合わせたソフトウェアの共同開発を開始した。ベースとなる PHP は、Web サービスのサポート機能を備え、XML サポート機能を強化した最新バージョン『PHP 5』を使う。共同開発ソフトウェアの第1弾は今年第2四半期、developerWorks サイト利用者に提供できる予定だという。
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