2005年02月26日(土) 15時11分
<ツーショット>3880万円の損害賠償求め提訴 神戸地裁(毎日新聞)
「ツーショットダイヤルでだまされ、異常な高額利用料を支払わされた」として、兵庫県尼崎市内の40代の男性が、東京都内のツーショットダイヤルを経営する会社と社長を相手取り、債務不存在確認と約3880万円の損害賠償を求める訴訟を26日までに、神戸地裁尼崎支部に起こした。
訴状によると、男性は独身で、03年1月ごろ、雑誌広告を見て電話し、話し相手の女性を紹介された。しかし、女性はこのツーショットダイヤルを経営する会社の従業員で、同年5月ごろから男性に「ストーカー的に電話をかけてくる男と会話をしなくて済むよう電話をつないだままにしてほしい。ノルマを達成出来たら会えるから」などとだまし、頻繁に長時間の電話をかけさせた。
男性は03年9月〜04年11月、利用料として請求されるまま97回にわたり計約3880万円を銀行振り込みで支払った。親族に発覚し、振り込みをやめたところ、さらに04年11〜12月の利用料として約860万円を脅迫的に請求されたという。
男性側は、利用料が異常に高額なうえ、社長は男性が失業して支払い能力がないことを承知で支払わせていたことなどをあげ、公序良俗に違反して債務は無効などとしている。
男性は、高齢で事情がわからない父親の金を支払いに充てていたという。【渋江千春】
(毎日新聞) - 2月26日15時11分更新
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