2005年02月25日(金) 00時00分

振り込め詐欺７人逮捕 台本４種類など押収 （東京新聞）

　身内や警察官を装う電話で交通事故の示談金名目の金をだまし取ったとして、県警捜査二課と海老名署は二十四日、詐欺の疑いで、東京都江戸川区本一色一、会社役員吉川智之（２６）、豊島区西池袋五、同浅見公博（２３）の二容疑者を逮捕したと発表した。また、関係捜査の中で、出会い系サイト利用料金の架空請求事件も判明し、詐欺未遂容疑で、埼玉県川口市芝塚原一、無職森智行容疑者（２０）ら二十−二十三歳の男五人も逮捕。二グループの接点は不明だが、同一振り込め詐欺組織の可能性もあるとみて調べている。

　調べでは、吉川容疑者らは昨年九月十三日、名古屋市昭和区の無職女性（５９）に「息子さんが交通事故を起こし、相手の妊娠女性が破水した。示談金が必要」などと警察官を装う電話をかけ、指定した銀行口座へ四百九十九万円を振り込ませ、だまし取った疑い。

　二人は容疑を否認しているという。県警は二人が昨年七−九月で少なくとも約十五件（被害総額五千万円）の犯行を重ねたとみて追及している。

　また、森容疑者ら五人は二月二十二日、栃木県小山市内の男性（４１）に「有料サイトを使用していますね。代金払ってもらえますか」などと架空の料金を請求し、金をだまし取ろうとした疑い。

　森容疑者らがいた東京都板橋区内のマンションには、テレビ局関係者を装い、娘がアイドルオーディションに受かったとうそをついてレッスン料をだまし取る「新人抜擢（ばってき）」などの台本四種類があり、県警が押収。他人名義の通帳や新品のプリペイド式携帯電話もあったといい、余罪を追及している。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20050225/lcl_____kgw_____002.shtml