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2005年02月24日(木) 15時16分

<ナンバーズ4>「当選番号知ってる」代理購入勧誘の郵便物毎日新聞

 数字選択式宝くじ「ナンバーズ4」の当選番号を事前に入手したと偽り、代理購入を頼む郵便物が出回っている。当選金の7割が報酬になると勧誘しているが、「当選金の持ち逃げ防止」を口実に保証金を指定口座に振り込ませようとする新手の「振り込め詐欺」の可能性が高い。自治体から発売・換金などの事務を受託するみずほ銀行宝くじ部は「当選番号は発売締め切り後に、電動風車を使って公開で抽選するので、事前には絶対に分からない。同様の手紙が届いても金を振り込まないように」と注意を呼びかけている。【川上晃弘】
 東北地方に住む50代の男性宅には1月中旬、封書で勧誘文書が3枚届いた。「リスクなし! 大きな幸せをつかみたい方へ」という表題で、差出人は東京都品川区内の有限会社。「ナンバーズ4の当選番号を一般の方にお伝えしている企業」と自称している。
 文書は「特別の機関から『ナンバーズ4の当選番号』を事前に入手している」と説明。同社の代理として指定番号のくじを購入して、当選金の3割を同社の指定口座に振り込めばよく、7割は購入者の報酬となるとうたい「お互いに利益を共存する運営システム」と強調する。18口を3600円で買えば520万〜600万円になり、1666倍の配当と説明している。当選したとされるナンバーズ4のコピー3種類に当選者の住所、名前、当選金額を記した資料3枚も同封されていた。
 わざわざ代理購入を頼む理由は「(同一人物を)当選させ続けた場合、当然怪しまれますし、毎月名義を変えていくにも限界があります」と釈明。「おれおれ詐欺」ではないと断っている。
 男性がこの会社に問い合わせ電話をかけると、応対した男は、男性が以前、多重債務者だったことを指摘して「当選金を持ち逃げされると困る」と保証金名目で5万円の振り込みを要求した。男性は断った。多重債務者名簿を入手して郵送したとみられる。
 封書に記された同社の事務所は現在、施錠され応答もなく、ドアには別の階の事務所に行くよう張り紙がある。別階の事務所の若い男性は「うちは代行業者。ここに来る郵送物を預かっているだけ。何を送っているか知らない」と話した。記された電話番号にかけても応答はなかった。法務局への法人登記もない。
 みずほ銀宝くじ部によると、昨年10月以降、同様の文書についての問い合わせが全国から10件近くあり、同部が入手した郵便物にも同じ会社名が記されていたという。
 ◇ことば=ナンバーズ
 購入者が自分で数字を選べる数字選択式宝くじ。3けたの数字を申し込む「ナンバーズ3」と、4けたの「ナンバーズ4」があり、ともに1口200円。年末年始を除き毎日発売される。94年10月に宮城県など4県で初めて発売され、95年4月から全国の都道府県、政令市がみずほ銀行に事務を委託して発売している。当選金額は、発売額と当選口数によって変わる。
(毎日新聞) - 2月24日15時16分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050224-00000057-mai-soci