2005年02月23日(水) 21時25分
賠償額の減額、時効成立 閑職30年は報復人事(共同通信)
内部告発後の処遇をめぐり、大手運輸会社「トナミ運輸」(富山県高岡市)の会社員串岡弘昭さん(58)=同市=が約30年閑職に追いやられたとして賠償を求めた訴訟で、原告側の請求を大筋認めた23日の富山地裁判決は、串岡さんの処遇を重視し「内部告発に対する会社による不利益な取り扱いだった」と認定した。しかし賠償額については「一部時効が成立していた」として減額した。
永野圧彦裁判長は、会社は適切な人事権を行使する義務を怠り、雇用契約に違反していると判断したが、提訴した2002年1月より過去10年を超える請求については、損害賠償請求権の時効が成立しているとして退けた。
串岡さんは「謝罪文がなく、損害賠償の時効など納得できない部分がある」と控訴する方針。
(共同通信) - 2月23日21時25分更新
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