2005年02月22日(火) 16時01分
振り込め詐欺:昨年の被害、2億1795万円 県警、強く注意呼びかけ /青森(毎日新聞)
県警捜査2課が、04年の「振り込め詐欺」の被害状況をまとめた。県内では147件、2億1795万8930円の被害があった。同課は「身に覚えのない振り込みの要求には応じないように」と注意を呼びかけている。
■おれおれ詐欺
「おれ、おれ」と電話で呼びかけ、身内と勘違いさせて現金をだまし取る「おれおれ詐欺」。全国的な社会問題になったが、県内では40件(前年比16件増)、被害金額は6620万5300円(同約5320万円増)。1件あたりの被害金額も約165万円と、前年より111万円以上、高額化した。
被害者は40代以上が8割を占め、被害者の8割が女性。犯行時間帯は午前11時〜午後1時が55%で、日中1人で家にいる高齢者や主婦を狙う傾向が浮き彫りになった。
同課は▽事前に家族で対応策を練っておく▽直接本人に確認をする——などを呼びかけている。
■架空請求
はがきなどで身に覚えのない請求をする「架空請求」。県内では32件、約8388万円が被害に。20〜40代の若年層の被害が9割で、インターネットなどの有料サイト利用料金を名目とした請求が6割を占めた。請求は数万円だが、「延滞金」として繰り返し請求してくる手口が目立つ。
身に覚えのないはがき、メールなどでの請求には応じないよう訴えている。
■融資保証金詐欺
低利融資をうたい、「事前保証金」を請求する詐欺は75件、約6787万円。被害者は50代以下が9割に上った。はがき、チラシなどで低利融資を宣伝し、申し込むと「借り入れ実績がない」と事前保証金や預かり金を請求する場合が多い。
同課は「正規業者は融資前に保証金を振り込ませたりしない。事前請求があった場合は融資の申し込みはしないように」としている。【村松洋】
2月22日朝刊
(毎日新聞) - 2月22日16時1分更新
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