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判決で加登屋裁判長は「被告は改姓して借金しようと石橋さんと偽装結婚し、その解消を迫られたことなどから口封じのために殺害を決意した」と動機を指摘。「共犯者の少年四人に持ちかけ、被告の発案、指示で行われた計画的な犯行だ」と認定し、犯行の計画性を否定する弁護側の主張を退けた。
その上で「被害者を数十回けることに始まった暴行は残忍で、このような仕打ちを受けるいわれはない。法廷では自分の犯罪と向き合うことなく自己弁護を繰り返した」と批判した。
判決によると、鈴木被告は〇三年七月、石橋さんと偽装結婚。後に解消を求める石橋さんに「警察に話す」と言われ、別の事件で執行猶予中だったため発覚を恐れ、少年四人=殺人罪などで実刑確定=と同十月一日未明、千葉市若葉区の墓地駐車場で石橋さんの頭や顔に石材を投げつけるなどして殺害。少年のうち三人と遺体にライター用オイルをかけて焼いた。
この事件に関連して石橋さんの両親が鈴木被告との婚姻無効確認を求める訴訟を千葉地裁に起こし、初公判後の〇四年二月に認められた。
判決後、弁護人は「判決には納得いかないが、控訴するかどうかは本人が決める」と述べた。
■石橋さん両親訴える
「無期懲役が妥当と思うが、極刑にしてほしかった」「裕子は二度とやり直せないから、無期懲役でも無念です」。無期懲役の判決を受けて、石橋裕子さんの父(45)と母(39)は、まな娘を失った悲しみと怒りをあらためて訴えた。
「これからだと思っていた」ところで娘を失った両親は「被告と同じ席に座りたくない」と、通常の証言台の前に立つことを拒否。法廷の検察側に設けた席から意見を述べた。
犯行を隠すために焼かれた石橋さんの遺体。父親ですら「顔は真っ黒で見分けがつかなかった」ほどだった。母親は止める父親や親族を振り切って対面して失神。「何も分からなくなり、気が付くと大声を上げ、床で(倒れて)暴れていた」という。
それだけに、法廷で捜査段階と異なる供述を繰り返す鈴木被告の姿には怒りがこみ上げた。父親は「鈴木被告は事件を他人のせいにしている。娘の人生を返してほしい」と訴えた。母親は「顔を見たときに吐き気がした。この人は本当に悪いことをしたと思っているのでしょうか」と話し、涙ぐんだ。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20050222/eve_____sya_____005.shtml