2005年02月21日(月) 11時25分

偽造印紙売った男逮捕−背後に大規模組織か（奈良新聞）

　県警二課と天理署などは19日、偽造した印紙を使い現金をだまし取ったとして詐欺と印紙犯罪処罰法違反の疑いで、住所不定、無職吉野文雄容疑者(45)を逮捕した。

　調べでは、吉野容疑者は昨年2月初めごろ、天理市内の司法書士男性(48)方事務所で、男性に「印紙を持ってきているが買ってくれますか」と偽造した額面5000円の収入印紙約50枚を差し出し、翌日、男性から約20万円をだまし取った疑い。

　偽造収入印紙を買った男性は、奈良法務局の天理出張所や桜井支局、榛原出張所などで登記簿謄本を取るなどして使っていた。偽造印紙に気付いた天理支局が、同年4月に天理署に告発。同課などは吉野容疑者の行方を追い、フィリピン入国管理局に所在調査を依頼していた。

　吉野容疑者は男性に偽造収入印紙を売った2日後、関西空港からフィリピンに出国しており、今月16日、フィリピン入国管理局が吉野容疑者の所在を確認、19日に国外退去処分にするとともにICPO（国際刑事警察機構）を通じて同課に連絡。帰国の航空機内で吉野容疑者を逮捕した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050221-00000007-nara-l29