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町田市消費生活センターによると、消費者金融や多重債務に関する相談は、昨年四月から今年一月までに三百八十八件。担当者は「最近は融資の審査のためとか、保証金や手数料名目で現金をだまし取られるパターンが増えている」と指摘する。
都内では昨年、融資保証金詐欺などの認知件数が五十二件あり、被害総額は三千三百万円(警視庁まとめ)に上っている。今月八日にも埼玉・山口両県警が、融資手数料名目で現金をだまし取ったとして、男女八人を詐欺容疑で逮捕した。
町田署の調べでは、こうした手口のDMは、融資額が数百万−数千万円と大きく、金利も一けた台と低いのが特徴。借り手を信用させるため、「顧問弁護士」とする人物の顔写真を入れたり、虚偽の貸金業登録番号を入れたりするケースもある。
業者は多重債務者の名簿などを入手してDMを郵送しているとみられ、「ブラックリストから消すため」「消費者金融で借りて」などと現金を送らせるパターンも多い。
同市内に住む男性のケースでは、昨年暮れ、自宅に貸金業者を名乗るDMが届き「借り入れ一本化 1000万円まで 金利2・4%」などと記載されていた。
男性が電話すると、業者は「千二百万円まで融資できる。返済能力をみるため三十万円送ってほしい」などと返答。男性が送金後も、業者はさらに「融資するには保証金四十万円が必要」などと現金を送らせた。その後は、理由をつけて融資を先延ばしし、そのまま連絡が取れなくなったという。
また、同じ業者からDMが届いた女性は「現金書留で三十万円送れば、届いた翌日に融資する」と言われて送金。だが、融資は一向に行われず、現金をだまし取られたことが分かった。
同署は「この種の手口は、だまされたことに気付くまで時間がかかる。DMを安易に信用しないでほしい」と注意を呼び掛けている。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tko/20050219/lcl_____tko_____004.shtml