2005年02月19日(土) 09時07分
児童施設に「第三者の目」 厚労省、最低基準に明記へ(共同通信)
虐待などで親元を離れ、児童福祉施設で育つ子供が体罰などの権利侵害を受けないよう、厚生労働省は19日までに、弁護士ら職員以外の第三者が苦情に対応する体制を各施設の最低基準として定めることを決めた。
こうした第三者委員は「福祉オンブズマン」とも呼ばれ、自治体や個別の施設に設置が広がりつつある。厚労省はこれまで老人や障害者も含めた社会福祉施設全体に苦情解決の指針で設置を促してきたが、声を上げにくい子供たちの立場に配慮し、より拘束力の強い最低基準に盛り込むことにした。新基準の施行は4月1日から。
厚労省虐待防止対策室によると、現行の最低基準はすべての児童福祉施設に、子供や保護者から苦情を受け付ける窓口の設置を定めている。
新基準は、入所型の児童養護施設や知的障害児施設などについて特に透明性を高めるため、第三者を関与させるなど「苦情の公正な解決に必要な措置」を義務付ける。
(共同通信) - 2月19日9時7分更新
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