2005年02月18日(金) 18時38分
誰もが作家の Blog 出版ブーム、「購入したい」「書籍化したい」ともに約3割(japan.internet.com)
インターネット掲示板の書き込みを書籍化した「電車男」が「2004年究極の Web サイト」の
第3位 になるなど、ネットコンテンツは出版物としても注目を集めている。また、
ニフティ 、
ティーカップ・コミュニケーション など Blog サービスを提供する各社も書籍化サービスを提供、ライブドアと幻冬舎は
新会社 を設立して「ネットと出版の融合」を狙う。各社が取り組むネットコンテンツの書籍化には、どのようなニーズがあるのだろうか。
インターネットコム株式会社 と
株式会社インフォプラント が行った、Blog などインターネットコンテンツの書籍化に関する調査によると、35.0%のユーザーが書籍化された Blog を「購入したい」と回答していることがわかった。
調査対象は全国20代〜50代の Blog を読んだことがあるインターネットユーザー300人。 年齢層は20代31.0%、30代44.3%、40代21.7%、50代3.0%。 男女別構成比は男性46.3%、女性53.7%。
全体300人に、書籍化された Blog を購入してみたいか尋ねてみたところ、「購入したい」と回答したユーザーは35.0%(104人)にとどまり、「購入したくない」との回答が3分の2を占めることがわかった。
購入したくない理由としては、「書籍は場所をとる」「ネット上で無料で読める」「プリントアウトすればいい」などの意見が多数あった。一方、購入してみたい理由としては、「ジックリ読めそう」「書籍の方が読みやすい」などの意見があった。当然、どちらにも利点はある。
また、書籍化してほしい Blog については、最も多かったのが「興味のある分野のもの」42.7%、続いて「内容が面白そうなもの」32.0%、「仕事の役に立ちそうなもの」11.3%、「著名人のもの」9.0%という結果になった。その他の回答では「話題のもの」「生活に役立つもの」「作家が書いたもの」などが挙げられた。
さらに、自分が Blog を執筆しているとしたら、それを書籍化したいと思うか尋ねてみた。それによると、「書籍化を希望する」ユーザーが30.7%という結果になった。書籍化を「希望しない」ユーザー(69.3%)は意外と多いことがわかった。もちろん、Blog を公開するユーザーのすべてが作家を目指しているわけではない。「ネット上だから意味がある」「プライベート文書だから」「PC に保存できれば良い」「自己満足だから」という意見が多く見られた。
電子書籍の普及に逆行するとも言える「ネットコンテンツの書籍化」だが、ユーザーはどちらを望んでいるのだろうか。これについて尋ねてみると、「書籍の電子化」を普及させてほしいと回答したユーザーは44.3%、それに対し、「ネットコンテンツの書籍化」の普及を期待するユーザーは23.7%という結果になった。現在のところ、電子書籍の普及の方に期待が寄せられているようだ。
では、昨今のネットコンテンツの出版ブームは一過性のもので終わるのか、または新たなジャンルとしての地位を確立するのか。ネットコンテンツの書籍化ついて、今後「一般的になると思う」と回答したユーザーは54.0%と、わずかに過半数を超えている。果たしてどちらに転ぶか。
この他にも、購入した書籍名、書籍の満足度、書籍化する上での編集の必要性などについても聞いた。
(
調査協力:
株式会社インフォプラント )
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