悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2005年02月18日(金) 21時25分

偽造カード被害、銀行などに預金返還請求…提訴辞さず読売新聞

 偽造キャッシュカードで預金を引き出された首都圏などの被害者18人が18日、銀行や信用金庫など10金融機関に総額約8200万円の返還を求める申し入れ書を送った。

 回答期限は今月末で、返還を拒否された場合、一斉提訴する方針。偽造キャッシュカードが社会問題化する中、提訴を視野に入れた集団での返還要求は全国初という。

 申し入れをしたのは、東京、大阪、神奈川、千葉、埼玉、茨城の6都府県の被害者。2003年4月から2004年12月にかけ、みずほ、三井住友、UFJ、東京三菱などの都銀や信金から預金を不正に引き出された。被害額は1人当たり約50万—1100万円。預貯金過誤払被害対策弁護団によると、いずれもスキミングの手口とみられ、被害の直前、ゴルフ場や入浴施設で貴重品ロッカーを使用した人も多い。

 申し入れ書を発送後、都内で会見した同弁護団は、「偽造キャッシュカード問題で、全国銀行協会は先月、『預金者に責任がなければ返還を検討する』と前向きな姿勢を見せたが、個別の交渉に反映されていない。どのような被害者について返還するのか、交渉と訴訟を通じて見極めたい」と語った。

 また、弁護団とともに会見に臨んだ被害者の事務員・田中結香(ゆか)さん(41)(東京都)は「最初は犯人が憎かったが、今は、被害者に全責任を負わせようとする銀行の対応に怒りを感じる」と訴えた。田中さんは昨年8月、税理士の夫名義にしている都銀口座から195万円を引き出された。その2か月前、夫婦でゴルフ場を訪れ、貴重品ロッカーを使用していた。しかし、都銀側から返還を拒否されているという。
(読売新聞) - 2月18日21時25分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050218-00000115-yom-soci