ご飯おいしくなる…マルチ商法多発都が業者指導（東京新聞）

2005年02月17日(木) 00時00分

　「ご飯やお茶がおいしくなる」「少ない洗剤で汚れを落とす」などの効果をうたって通信販売やインターネットで活水器を販売していた五業者に対し、東京都消費生活部は、景品表示法に基づく指導を行った。「効果・性能表示が客観的事実と認められず、消費者を誤認させるおそれがある」と判断した。

　都によると、浄水器については、日本工業規格（ＪＩＳ）で性能試験の方法が規格化されているが、磁気などで水の分子を活性化するとされる活水器については性能を検証する方法が確立されていない。

　百万円以上の高額商品もあり、都には悪質な訪問販売やマルチ商法で購入した消費者らからの相談が、昨年末までに二百十七件寄せられている。

　都は「水のクラスター（分子集団）が小さくなる」などと表示している五商品（通販一、ネット販売四）を調査。その結果、水のクラスターの大きさを測定する手段は学会でも確立しておらず、広告などで表示している食味試験の結果や利用者のアンケート結果も客観性が認められないと結論づけた。

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