2005年02月16日(水) 14時10分
盗品使い「闇バイク工場」…中高生ら少年20人逮捕(読売新聞)
盗んだバイクから取り外した部品と、正規に購入した部品で“新車”のバイクを組み立て、友人らに販売するなどしていたとして、警視庁少年事件課は16日、中学生1人、高校生11人を含む東京都内の少年20人を窃盗の疑いで逮捕したと発表した。
少年グループは約1年半の間に計48台のバイクを盗み、13台の“新車”を作り上げていた。いずれも、メンバーや友人の名義で調布市役所などに登録し、ナンバープレートを取得していた。
逮捕されたのは、調布市や三鷹市に住む15—19歳の少年で、同じ中学を卒業するなどした不良グループ。調べによると、少年らは昨年9月下旬、国分寺市の高校生所有のバイク1台(約20万円相当)を盗むなどした疑い。
同グループは2003年2月から2004年9月までの間に、調布市や府中市で計48台のバイクを盗んでいたといい、これらのバイクから取り外したエンジンやタイヤなどの部品を、インターネットオークションで2万円前後で購入したバイクのフレームに取り付けて、新たなバイクを作り上げていた。
市役所には、ナンバープレートの番号とともに、フレームに打刻されている車台番号も登録されている。ナンバープレートを取り替えただけでは、盗難車であることが発覚してしまうため、同グループは、フレームだけは正規に購入していた。
少年事件課によると、バイクの組み立てを担当していたリーダー格の調布市の高校1年生(18)は、仲間から「店長」と呼ばれていたという。グループでは、「フレーム購入」「(窃盗の)下見」「見張り」「盗難車の搬送」など、メンバーが役割を分担して犯行を続けていた。
同グループが市役所に登録した13台のうち9台は、各3万—7万円で友人に販売し、残り4台は自分たちで乗り回していた。調べに対し、リーダー格の少年は、「15歳の時に先輩からもらったバイクを登録したところ、簡単にナンバーを取得できた。正規のフレームを使えば盗難車でも登録できると気づいた」などと供述しているという。
(読売新聞) - 2月16日14時10分更新
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