2005年02月15日(火) 16時15分
詐欺:家賃の振込先変わりました、チラシ使う新手−−水戸、ひたちなかで発覚 /茨城(毎日新聞)
「家賃の振込先が変わりました」——。先月下旬、水戸市やひたちなか市のアパートやマンションのポストに、こんな内容のチラシが投げ込まれた。居住者が管理会社に確認したところそんな事実はないことが判明。信じた居住者が振り込んだ金をだまし取ろうという意図とみられ、管理会社が警察に届け出。県警捜査2課は新たな手口の詐欺として捜査するとともに、安易に信じないよう注意を呼び掛けている。【藤田裕伸】
チラシには「振込先が変更になったことを皆様にお知らせします。(中略)変更後の家賃は下記の口座へお振り込みください」と書かれ、銀行・店名、口座番号、名義人などが明記されている。同様の詐欺は01〜02年ごろに東京都内で発生し数件の被害があったが、県内での被害はまだ確認されていない。だが、「呼び掛け内容が単純なため、居住者がだまされやすい」(不動産業者)。さらに、家賃滞納から数カ月過ぎて被害が発覚する可能性があり、1人あたりの被害額が広がる恐れがある。
不動産業の専門家によると、賃貸住宅の家賃振込先変更は(1)不動産の相続や売却で大家が変わる(2)振込先が大家から管理会社(不動産業者)になるなどの場合がある。だが、賃貸契約書の変更や追加書類が必要なため、郵送か居住者を訪問して手続きするのが原則。チラシだけで知らせることはあり得ないという。ある不動産業者は「口座に振り込む前に、大家さんか管理会社に必ず確認してほしい」と話している。
2月15日朝刊
(毎日新聞) - 2月15日16時15分更新
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