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詐欺グループらがだまし取ったパソコンなどをヤミで買い取り、東京・秋葉原の店舗やインターネットで販売していたとして、警視庁生活経済課は15日、家電販売会社「トモテック」(千代田区外神田1)の取締役趙徳現(43)、営業部長樋口直樹(39)ら6容疑者を盗品等有償譲り受け容疑で逮捕した。
同社は、約40の詐欺グループらから商品を仕入れ、約2億円を荒稼ぎしていたといい、同課で余罪を追及している。
調べによると、趙容疑者らは昨年8月から10月にかけて、貸金業「ニプロソリューション」(同区神田鍛冶町)が広島県内の男性(42)ら3人からだまし取ったものと知りながら、パソコンなど計36点(約401万円相当)を計約305万円で買い取った疑い。
ニプロソリューションの経営者らは、「買い取り屋」と呼ばれる詐欺グループで、融資を申し込んできた客に、クレジットカードが使えるかどうか調べるためなどと偽ってクレジットカードで電気製品などを購入させたうえで、購入価格の1—7割で買い取っていた。同社は客に融資を行っておらず、警視庁が昨年12月、経営者ら5人を詐欺容疑で逮捕している。
一方、トモテックは、「買い取り屋」がだまし取った商品を売りさばく「処分屋」だった。
警視庁によると、トモテックは、開業した一昨年4月から昨年12月までの間に、約230の個人・法人から商品を仕入れていたが、このうち約40業者が「買い取り屋」だったという。同社はこの間、総額約44億7000万円で商品を仕入れ、約46億7000万円の売り上げがあったが、仕入れ総額の7割以上が「買い取り屋」からの商品購入だったとみられる。