2005年02月15日(火) 03時02分

みずほ銀　カード全面ＩＣ化　来月７日から　新規、切り替え無料（産経新聞）

　偽造キャッシュカード被害の急増を受けて、みずほ銀行は十四日、来月七日から発行する個人向け普通預金カードはすべて偽造が困難なＩＣ（集積回路）カードにする方針を決めた。磁気テープのみのカードは発行しない。手数料は新規発行も従来型カードからの切り替えも無料とする。大手行で全面ＩＣ化に踏み切るのは初めて。偽造防止策の競争が一段と激化してきた。
　みずほ銀は来月七日からＩＣチップ付きのキャッシュカード以外、発行しないことになる。手数料は、クレジット機能付きの個人口座「みずほマイレージクラブ」（会費無料）の会員は期間を設けず無料とし、それ以外の普通口座も九月末までは無料とする（十月以降は千五十円）。
　昨年十二月にシステム統合を終えたばかりのみずほ銀行は、四大金融グループの中でＩＣカード導入に出遅れが指摘されていたが、全面ＩＣ化で一気に挽回（ばんかい）を図る。
　ＩＣ対応の現金自動預払機（ＡＴＭ）は、約五百ある有人の全店舗に最低一台は設置する。新カードは磁気テープ付きなので従来型のＡＴＭでも利用可能だが、その場合、引き出し限度額は現行の一日当たり五百万円から五十万円に引き下げる。
　限度額を自由に設定できる措置は九月末までに導入する。
　ＩＣカードは全国銀行協会が先月、偽造防止対策の柱として加盟行に導入を呼びかけた。ＵＦＪ銀行はＩＣカードを新型口座「オールワン」に申し込む預金者に来月から無料発行。
　東京三菱銀行も四月からクレジット機能付きのカード利用者に限り、ＩＣカードを無料発行する。
　また、三井住友銀行は今月二十一日から手数料千五十円で発行することにしている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050215-00000014-san-bus_all