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2005年02月13日(日) 02時40分

引っ越し時ご注意を ごみ処分→高額請求 悪質業者が横行産経新聞

チラシ投函、安値と偽り/数百万円の被害者も
 引っ越しの時に出る大量のごみの処理をめぐって、引き取り業者から高額な費用を請求されるケースが急増している。業者のなかには、廃棄物処理法に定められた手続きをとっていない場合も多いとされ、同法に抵触している疑いもある。転勤や就職・進学など春の引っ越しシーズンを前に、東京都消費生活総合センターでは「大型ごみを出す機会が増え、被害が拡大する可能性もある」と注意を呼びかけている。(住井亨介)
 「多少のごみも出るので片付けもお願いします」。引っ越し業者にこう依頼した世田谷区の独身女性(35)は、作業終了後の請求額に耳を疑った。
 「ごみ処理代は二十七万円」。引っ越し代金は別に十三万円かかる。計四十万円。現金を持っていないと断ると、カード支払いを強要された。
 都消費生活総合センターには、こうした廃品回収サービスに関する苦情・相談が相次いでいる。平成十三年度は五十五件だったが、十五年度は百十件と倍増。今年度(一月末まで)も既に七十二件に上っている。
 センターによると、貨物運送事業の認可を受けていないにもかかわらず、「引っ越し業」を装う悪質業者が横行し、相談者の被害額も数十万円から数百万円に上っている。悪質業者は「引っ越しのお手伝いします。不用品処理は家電製品五百二十五円から。寝具類二百十円から。家具類三百十五円から」などと安値を書いたチラシを投函(とうかん)し、客を募っている。
 廃棄物処理法では、引っ越しに従事する運送業者は、客から書面で委任された場合に限って、引っ越しによる廃棄物を一時的な保管場所まで運搬することが認められている。悪質業者はこうした書面の手続きもとっていないという。
 家庭から出る粗大ごみの処理は自治体に義務付けられている。都内二十三区の場合は、コンビニエンスストアなどでシール式の処理券を購入し粗大ごみに張って収集場所に出しておくと区が回収する。料金は各区共通で、たんす(高さ九十センチ以上)千四百円、戸棚八百円、ふとん二百円など、格安に設定されている。
 ところが、センターには、自治体の処理場や回収場所まで廃棄物を運べない高齢者や体が不自由な人が被害を訴えるケースも目立っている。
 六十代の杉並区の女性は、粗大ごみ処理の見積もりを頼んだところ、「たんすは一本十万円」と請求された。断ると、「どこの業者も値段は同じだ」と強引に運び出され、二十九万円を請求された。センターは「回収場所まで粗大ごみを運べない事情のある人はまず自治体に相談してほしい」と話している。
(産経新聞) - 2月13日2時40分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050213-00000018-san-soci