2005年02月12日(土) 16時10分
明光食品:別製品でJAS検査?−−桃の缶詰、偽装表示も /山形(毎日新聞)
高畠町安久津の果物缶詰製造会社「明光食品」が、日本農林規格(JAS)の格付けを受ける際、出荷していない別の製品で検査を受け、白桃缶詰の一部については、出荷する際に中国産の桃を使った缶詰を「国内産」と偽装表示していた疑いがあることが11日、分かった。缶詰を自社ブランドとして販売している「明治屋」(本社・東京都)などは農林水産省から連絡を受け、商品回収している。
同社の缶詰を販売していたのは「明治屋」(本社・東京都)と「リリーコーポレーション」(同)。明治屋によると、約8万個が市場に出回り、そのうち偽装表示の疑いがある桃の缶詰は約1万個という。
同社などによると、明光食品は良質の原材料を使ってサンプル用の製品を作り、同省の外郭団体の検査機関に送付していた疑いが持たれている。また、偽装表示の疑いがある缶詰は、「中国産」の表示で出荷する缶詰用の桃を使ったとみられるという。
帝国データバンク山形支店によると、同社は先月31日、自己破産の準備に入っている。負債総額は約12億円。【山根真紀】
2月12日朝刊
(毎日新聞) - 2月12日16時10分更新
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