2005年02月10日(木) 12時48分
牛血統偽装に懲役3年求刑 「BSEまん延も」と検察(共同通信)
牛の品種や血統の情報を管理する個体識別番号を記載した「耳標」を別の牛に付け替えて販売したとして、詐欺や牛肉トレーサビリティー法違反などの罪に問われた北海道小清水町の元町議で元家畜業林忍被告(67)の初公判が10日、釧路地裁北見支部(伊東顕裁判官)であり、林被告は起訴事実を認めた。
検察側は「牛海綿状脳症(BSE)をまん延させかねない悪質な犯行。国が耳標の改良を検討するなど社会的影響も大きい」として懲役3年、罰金50万円を求刑し、即日結審した。判決は3月9日に言い渡される。
牛肉トレーサビリティー法はBSEの発生や相次ぐ食肉偽装事件を受けて2003年に施行。生産から食肉処理段階までを番号で管理し、番号が記載されている耳標を正当な理由なく取り外すことを禁じており、林被告が全国で初めて同法違反の罪で起訴された。
(共同通信) - 2月10日12時48分更新
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