2005年02月10日(木) 21時13分
司法試験合格者水増し、LECに排除命令(読売新聞)
司法試験の大手予備校を経営する「東京リーガルマインド(LEC)」(東京都港区)が、受講生の合格者数を水増ししていた問題で、公正取引委員会は10日、同社に対し、景品表示法違反(優良誤認)で排除命令を出した。
同社が受講生とした人数には、同社の提供する本試験会場への送迎バスに乗ったり、解答を請求したりしただけの人も含まれていた。
公取委によると、同社は、1989年からの15年間で延べ1万2059人が合格し、そのうち1万991人が「LEC会員としてLECの司法試験講座をご利用になりました」「総合合格占有率91・14%」などとパンフレットやホームページに記載していた。
しかし、少なくとも2000年度以降、講座を受けていない人が含まれており、2003年度では、合格者の94%にあたる1099人をLEC会員としていたが、合格者のうち実質的に受講生の占める割合は約74%だった。
問題のパンフレットは約10万1000部作られ、全国の予備校などで配布されたが、同社はすでに回収。新パンフレットでは、2004年度の合格者1483人中、462人が「入門講座出身」としている。
また、公取委は、同社以外にも、公開模試の利用者らを合格者数に含んでいることは「適切なものとは認めがたい」として、大手7社に対し、要望書を出した。
一方、LECが運営する株式会社立大学・LEC東京リーガルマインド大の設置を認可した文部科学省は10日、同社幹部を呼び、事実関係の説明を求める一方、今後、同様の問題を起こさないよう厳重に注意した。
東京リーガルマインドの話「排除命令は受け入れます。お客様など皆様に多大なご迷惑をおかけしたことをおわびします」
(読売新聞) - 2月10日21時13分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050210-00000414-yom-soci