2005年02月10日(木) 17時03分

雪印食品の牛肉偽装、株主の賠償請求を棄却（読売新聞）

　国産牛肉偽装事件で解散した雪印食品の株主（東京都）が、吉田升三元社長（６１）ら元役員１３人に「不祥事を防止する注意を怠った」として、約３００億円を清算中の同社に賠償するよう求めた株主代表訴訟の判決が１０日、東京地裁であった。

　西岡清一郎裁判長は「元役員らが、元社員による牛肉偽装工作を把握していたとはいえない」と述べ、請求を棄却した。

　この事件では、２００２年５—６月、元役員２人と元社員５人が詐欺罪で起訴された。元社員５人は神戸地裁で執行猶予付の有罪判決を受けたが、元役員２人は無罪を言い渡され、いずれも確定している。元役員２人は今回の訴訟の被告に含まれている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050210-00000111-yom-soci