2005年02月10日(木) 14時38分
高3女子、68歳メル友にひったくり「お願い!」(読売新聞)
大阪府八尾市で1月、高校2年の少女(16)からかばんをひったくり、窃盗罪で起訴された東大阪市大蓮東、無職前田博康被告(68)に、携帯メールで犯行を指示したとして、前田被告のメル友で、東大阪市に住む高校3年の女子生徒(18)を八尾署が窃盗教唆容疑で書類送検していたことが、10日わかった。
女子生徒は、「いじめられた仕返しに、同級生のかばんをひったくってほしい」と、メールを送ったが、前田被告が同級生の顔を見たことがなかったため、人違いの少女が被害を受けた。
起訴状によると、前田被告は1月24日午前8時15分ごろ、八尾市の市道で、登校中の少女が乗った自転車の前かごから、1200円入りのかばんをひったくった。
同署の取り調べで、前田被告は所持金の少ない登校中の少女を狙った理由を追及され、「女子生徒に頼まれた。いじめられていると聞きかわいそうになった」と供述した。女子生徒も、犯行を認めたという。
女子生徒は事件前日と3日前の2回、携帯電話から前田被告の携帯電話にひったくりを指示するメールを送った。通学路や登校時間帯のほか、「自転車で一緒に通う女子2人のうち、髪の毛の長い子」などと同級生の特徴も細かく伝えた。
しかし、女子生徒が現場に立ち会わず、前田被告は同級生を知らなかったため、別の少女を同級生と勘違いした。
前田被告は、女子生徒がアルバイトしていたスーパーの常連客で、昨夏、メールアドレスを交換した。メールをやり取りするうち、女子生徒から悩み事の相談などを受けるようになったという。女子生徒が本当にいじめられていたかどうかは、同署では確認できていないという。
(読売新聞) - 2月10日14時38分更新
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