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2005年02月09日(水) 20時54分

総務省を提訴した長野県の住基ネットテスト実施者 Ejovi Nuwere 氏の意図Scan

●問題は住基ネットではなく 官僚主義と政府の検閲行為

 Ejovi Nuwere 氏は2003年に長野県から依頼を受けて、同県の住基ネットのペネトレーションテストを実施した。その後、2004年11月に開催された日本のカンファレンス(Pacsec)において、そのテストに関して発表する予定だった。しかし、直前に総務省からの申し入れによって発表が中止となった。

 くわしい経緯はさまざまなWEBサイトで公開されているが、訴状そのものが掲載されている下記サイトをご覧いただくのが早いと思う。

◇Ejovi Nuwere (イジョビ・ヌーワー)氏、総務省を表現の自由の侵害で提訴
http://metamemos.typepad.com/gt/2004/11/ejovi_nuwere.html

 公判は25日に開始された。
 Scan Security Wire 編集部では公判直前の24日に Ejovi Nuwere 氏にインタビューを行い( http://www.netsecurity.ne.jp/img4/en.gif )、公判にいたる経緯や氏の問題意識を取材した。


>> 住基ネットそのものの技術的な問題はそれほど深刻ではないと考えています。より深刻なのは官僚主義だと思います。


編集部:これまでの経緯について簡単に確認させてください。2003年に長野県の住基ネットのペネトレーションを実施。問題点を報告、その後、2004年11月のカンファレンスでその内容を発表しようとしたところ、総務省からクレームが入り、発表中止となった。現在は表現の自由の侵害で総務省を提訴にいたっている。おおまかにはこのような経緯ですね。

Ejovi Nuwere氏:その通りです。

編集部:カンファレンスでの発表が中止になったのは、総務省からの申し入れが原因ですが、もともとはどのような意図でカンファレンスでの発表をしようとしていたのでしょうか? テストの発注者である長野県側には確認をとったのでしょうか?

Ejovi Nuwere氏:長野県には事前に資料を送りましたが、問題点の指摘は受けませんでした。
カンファレンスではもともと技術的な詳細を発表するつもりはなく、テストを実施した経験をお話し、その上でディスカッションをしたいと思っていました。こういう問題をディスカッションできる場をもつことが今後の日本のセキュリティ水準の向上に重要だと考えていたのです。


インタビュー内容詳細:
https://www.netsecurity.ne.jp/3_1608.html





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(Scan) - 2月9日20時54分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050208-00000007-vgb-sci