2005年02月09日(水) 17時16分
フィッシング詐欺:「敵の手口」パソコンで学ぼう 県警が体験システム製作 /島根(毎日新聞)
◇ご用心、メール疑う姿勢を
金融機関などを装い、巧みに偽のホームページに誘導してクレジットカード番号やパスワードを聞き出す新手の詐欺「フィッシング」が欧米で急増している。将来的に日本での被害も予想されるため、県警生活保安課は実際にパソコンを使って手口を体験できるシステムを製作。このほど松江市内で開かれた情報機器の展示会で公開した。
このシステムで示された手口は、「○○銀行からのお知らせ」という件名のメールがまず届く▽メールには「抽選で商品をプレゼントします。ログインした人は自動エントリーされますので、こちらからお入りください」とURL(ホームページのアドレス)が書かれている▽このURLをクリックすると、本物そっくりのホームページに誘導され、ログインを要求される▽実はこれがフィッシング犯の作った偽のホームページで、うっかり画面でクレジットカードのIDとパスワードを打ち込めば、そのままフィッシング犯に情報が流れる——という仕組みだ。
フィッシングは、IDやパスワードが盗まれたことに利用者が気づかないケースが多く、被害が広まりやすい。米国では03年に5億ドル以上の被害が報告されている。同課の坂本宏・サイバー犯罪対策係長は「本物のメールなら必ず利用者の個人名あてになっているはずで、メールアドレスだけのものは要注意。メールに書いてある情報をうのみにせず、ブックマークや検索サイトを利用するなど、個人で対策をとることが重要」と呼びかけている。【酒造唯】
2月9日朝刊
(毎日新聞) - 2月9日17時16分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050209-00000223-mailo-l32