2005年02月09日(水) 16時25分

振り込め詐欺：被害防止で１２金融機関に感謝状−−木更津署　／千葉（毎日新聞）

　木更津署は８日、振り込め詐欺を見破り、被害を未然に防いだとして、木更津、袖ケ浦市内の１２金融機関に感謝状を贈った。被害を防いだ額は昨年、計１２件で１０００万円以上に上るという。
　感謝状を贈られたのは千葉銀行木更津東支店（小柳英寿支店長）と、袖ケ浦郵便局（高徳勝局長）など６郵便局、ＪＡ木更津の５支店。
　これらの金融機関では、▽息子を名乗る男から「交通事故を起こした」との電話連絡を受けたお年寄りが、定期を解約して現金を振り込もうとした▽看護師の親が「娘さんが医療ミスを起こした」という電話を受け、要求された１００万円を振り込もうとした——などのケースがあった。いずれも、不審に思った窓口担当者が他の家族らに連絡を取って防いだ。
　同署と木更津市は防災行政広報無線などで、市民や金融機関に繰り返し注意を呼び掛けている。同署管内で昨年、６０件で約９０００万円もあった被害は、今年は１件も発生していないという。
　米倉広幸署長は「電話で突然、送金を要求されたお年寄りは本物と信じてしまうケースが多い。窓口係の機転で被害を未然に防げた」と話した。【児玉賢二】

２月９日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050209-00000102-mailo-l12