2005年02月09日(水) 12時02分

「ヤミ金帝王」に懲役７年　「突出して悪い」（共同通信）

　指定暴力団山口組系五菱会（現在は二代目美尾組）のヤミ金融事件で、不法収益を資金洗浄したなどとして、組織犯罪処罰法違反（犯罪収益等の隠匿）と出資法違反の罪に問われた元幹部梶山進被告（５５）に、東京地裁の飯田喜信裁判長は９日、懲役７年、罰金３０００万円（求刑懲役７年、罰金３０００万円、没収１７０万ドル、追徴金約５１億円）の判決を言い渡した。
　没収、追徴を認めなかったことについて飯田裁判長は「組織犯罪処罰法は、被害回復を損害賠償などの民事手続きに委ねている。被告が隠匿した米ドルや証券は、同法が没収、追徴を禁じた犯罪被害財産に当たる」と述べた。
　その上で、量刑理由について「被告は高度の守秘義務を持つ海外のプライベートバンクを利用、一度も自分の名を出すことなく送金した。日本、香港、スイスの地域で敢行された大規模な資金洗浄事件で、犯情は突出して悪い」と述べた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050209-00000072-kyodo-soci