2005年02月08日(火) 16時10分
振り込め詐欺:“だまし文句”は新聞記事を見て考案−−浮かび上がる手口 /山形(毎日新聞)
◇余罪三十数件、供述で浮かび上がる手口
山形市内で主婦が示談金名目でだまされた振り込め詐欺事件で、詐欺容疑で逮捕された福島県郡山市菜根、無職、佐藤拓也容疑者(23)らが全国で三十数件計1億円の余罪を供述していることが7日、県警の振り込め詐欺事件捜査緊急対策本部の調べで分かった。既に詐欺罪で起訴された仲間3人とのグループの実態も浮かび上がった。佐藤容疑者らはいずれも20代前半で同市出身の遊び仲間。昨年春ごろから、東京都内で詐欺を始めたとみられる。
「同乗者の妊婦さんが事故で破水した」「家内の容体が急変し、ヘリコプター代がかかる」。だまし文句は、新聞記事やニュースを見て考案。佐藤容疑者らは「マニュアルに頼るととっさの応用がきかない。失敗を繰り返しながらマスターした」と供述した。
携帯電話は他人名義のプリペード式のものを大量にブローカーから仕入れ、詐欺を仕掛ける相手は業者から購入した名簿を見て選んだ。都道府県別に氏名、携帯電話番号が書かれた名簿は1万人分で約30万円で取引されているという。佐藤容疑者らは、事務机四つとテーブル、シュレッターしかないマンションを1〜2カ月で転々とした。金は4人で分配し、外車やマンション購入、キャバクラなどで使ったという。【新谷崇】
2月8日朝刊
(毎日新聞) - 2月8日16時10分更新
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