2005年02月08日(火) 19時30分
Mozilla/Firefox/Operaなどに国際化ドメイン名の盲点をついたURL偽装の問題(impress Watch)
デンマークを拠点とするセキュリティベンダー会社Secuniaは7日(現地時間)、Mozilla/Firefox/Opera/NetscapeといったIE以外の主要Webブラウザーに、国際化ドメイン名(以下、IDN)の盲点をついたURL偽装の問題が存在することを公表した。
ISD(International Domain Name)とは、半角英数字やハイフンだけでなく、ひらがなや漢字、ハングル文字といった多種多様な文字をインターネットドメイン名に利用できる仕組みのこと。ISDのWebサイトにアクセスするには、Webブラウザー側の対応も必要であり、現在Mozilla/Firefox/Opera/NetscapeなどがIDNに対応している。なお、IEはIDNに未対応。
今回報告された問題は、半角英数字と似ている別の文字を利用したドメイン名を取得し、半角英数字で構成されるURLの有名Webサイトなどになりすますというもの。たとえばアルファベットの“a”とロシアのキリル文字“а”は非常に似ているため、信頼できるWebサイトにアクセスしたつもりが、URLを偽装した悪意のあるWebサイトにアクセスしてしまう可能性がある。
Secuniaによると本問題は、「Mozilla」v1.7.5、「Firefox」v1.0、「Opera」v7.54u1/7.54u2、「Netscape」v7.2で確認したとのこと。とはいえ、「Mozilla」v1.4以降、「Firefox」v0.8以降、「Opera」v7.20以降、「Netscape」v7.1以降のバージョンでは、IDNが完全サポートされているのでユーザーは注意が必要だ。
本問題を回避できる最新版は各ソフトとも公開されていないので、信頼できないWebサイト上のリンクはクリックを控えるようにしよう。また、どうしてもそのリンクへアクセスする必要がある場合は、リンクURLをアドレスバーに手動入力する方法でアクセスするのが賢明だ。
□Secunia - Advisories - Mozilla / Firefox / Camino IDN Spoofing Security Issue
http://secunia.com/advisories/14163/
□Secunia - Advisories - Opera IDN Spoofing Security Issue
http://secunia.com/advisories/14154/
□Secunia - Advisories - Netscape IDN Spoofing Security Issue
http://secunia.com/advisories/14165/
(中井 浩晶)
(impress Watch) - 2月8日19時30分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050208-00000014-imp-sci