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2005年02月05日(土) 14時44分

警官制服姿の男、携帯の架空料金詐取…ニセ手帳も読売新聞

 警察官を名乗る制服姿の男が1月中旬、「携帯サイトの料金回収に協力している」と言って大阪市東淀川区の女子大生(22)宅を訪れ、架空料金6万5000円をだまし取っていたことが5日、わかった。

 男は警察手帳に似た手帳も示して信用させていた。大阪府警は、「振り込め詐欺」の“進化”した手口とみて、詐欺容疑で捜査するとともに、「警察が業者の料金回収を手伝って回ることなど、あり得ない。身に覚えのない請求には絶対、応じないで」と注意を呼びかけている。

 調べによると、1月16日午前11時ごろ、女子大生の携帯電話に東淀川署員を名乗る男から電話があり、「最近、ニセ業者が横行しているため、正規業者には警察が協力している」とアダルトサイト利用料金の支払いを要請してきた。女子大生は「身に覚えがない」と電話を切ったが、約3時間半後、再び同じ声で「マンションの下まで来ている」と電話が入り、表に出ると、警察官姿の男が手帳を見せ、「利用明細書」と書いた紙を示して延滞料などについて説明。女子大生は「メールなどをしているうち、知らない間に接続されたのかも」と不安になり、その場で請求通りの額を渡したという。

 その後、女子大生は東淀川署に問い合わせてニセ警察官だったことが判明し、19日に被害届を出した。

 男は20—30歳で、約1メートル70。黒縁の眼鏡をかけ、関西弁を話していた。男が着ていた制服は、濃紺で上着の丈が短い「活動服」と呼ばれるタイプ。手帳は本物と同様、折り畳み式で、顔写真と金色の警察記章が見えたという。

 「警察グッズ」は、数年前からネット販売が盛んに行われており、入手は容易。不用になった本物の制服がオークションに出品されることもあるという。
(読売新聞) - 2月5日14時44分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050205-00000005-yom-soci