2005年02月05日(土) 23時14分
<集団自殺>男女6人は関東の20〜40歳 神奈川(毎日新聞)
神奈川県三浦市の農道に止めたミニバン車内で5日発見された、集団自殺とみられる6人は、関東地方に住む20〜40歳の男女であることが県警三崎署の調べで分かった。6人のつながりは不明だが、同署はインターネットや携帯電話のサイトを通じて自殺志願者が集まった可能性もあるとみて調べている。
調べでは、死亡していたのは横浜市旭区の事務員の男性(25)▽東京都大田区の大学4年の男性(22)▽同目黒区の無職女性(21)▽同調布市の無職女性(40)▽東京都の無職男性(20)▽茨城県の無職女性(30)。
車内には遺書めいた複数のメモが残され、調布市の女性は「人生に疲れた。ごめんなさい。葬式はいらない。散骨してほしい」と書いていた。6人の中には人間関係や拒食症などに悩んでいた人もいたという。目黒区の女性の家族によると、女性は先月20日に自殺をほのめかすメモを残してアパートを出ていた。
ミニバンは先月30日に横浜市の男性が同市内のレンタカー会社で借りていた。同署は6人が持っていた携帯電話の交信記録や家族への事情聴取から詳しい経緯を調べている。【網谷利一郎、安高晋】
◇
集団自殺とみられる事件は後を絶たない。最近でも1月9日、岐阜県養老町の神社駐車場の乗用車内で、静岡県内の男性会社員(28)ら20代の男女3人が死亡。昨年12月30日に山梨県三珠町の林道の乗用車内で男女3人の遺体が見つかり、同11月29日も静岡市内の砂防ダムの堤防上のワゴン車内で、高校2年の少女(17)を含む4人の死亡が確認された。
昨年10月12日には、埼玉県皆野町と神奈川県横須賀市で、若い男女計9人がレンタカー内で自殺しているのが見つかった。皆野町では、この2週間前にも4人がワゴン車内で死亡したばかりだった。いずれも練炭を使っていた。
インターネットを利用した集団自殺は、03年2月、埼玉県入間市内のアパートで20代の男女3人が七輪を使って自殺して以降、連続して発生。ネット上には、「自殺志願者サイト」もあり、手段や場所を情報交換する書き込みであふれる。
一方、練炭メーカーでつくる日本煉炭工業会(東京)は「車の中では絶対に使用しない」など、練炭の「正しい利用」を呼び掛けている。
(毎日新聞) - 2月5日23時14分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050205-00000092-mai-soci