2005年02月04日(金) 16時31分

振り込め詐欺：１６４件、被害２億６２５１万円−−１月発生状況　／東京（毎日新聞）

　◇“痴漢の示談金”名目急増
　警視庁捜査２課は３日、１月の「振り込め詐欺」の発生状況などをまとめた。発生件数は１６４件で、被害総額は約２億６２５１万円に上った。痴漢行為に対する示談金を請求する新手の「おれおれ詐欺」が急増し、未遂４件を含め２５件が発生、計約３５００万円の被害に遭った。同課は、８２件で４８人を逮捕した。
　同課によると、内訳は（１）おれおれ詐欺７３件（被害額約１億５６６６万円）（２）おれおれ恐喝４２件（同約６９８６万円）（３）架空請求詐欺２４件（同約１６７２万円）（４）架空請求恐喝４件（同約３６１万円）（５）融資保証金詐欺２１件（同約１６６４万円）——だった。
　おれおれ詐欺のうち、痴漢行為名目の詐欺が１月から急増した。同月末には、６０代の女性宅に警官を装った男から「息子さんが痴漢で拘束されている」と電話があり、息子や弁護士、被害者の父親役の男が相次いで登場。弁護士役が「すぐに示談金を振り込まないと新聞に載ってしまう。相場は１００万円」などとうそを言い、現金５０万円を振り込ませていた。
　同課は「事件当日に保釈金や示談金の支払い義務が生じることはない」と注意を呼びかけている。
　同課は、振り込め詐欺事件で４８人を逮捕したほか、振込先などに悪用される銀行口座を開設した詐欺容疑でも２２人を逮捕した。【立山清也、三木陽介】

２月４日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050204-00000151-mailo-l13