2005年02月04日(金) 17時03分
作業所の一品:自信作、売れるといいな 「授産製品コンペティション」審査 /大阪(毎日新聞)
◇障害者が作った、5部門48点−−8日から茨木でバザー
府内の障害者が作った製品の出来栄えを競う「授産製品コンペティション」の審査が3日、中央区の府社会福祉会館であった。府授産事業振興センターの主催で、初の試み。授産製品のバザーが8〜14日、茨木市松ケ本町のマイカル茨木の1階で開かれ、13日に同会場で、優秀賞を表彰する。
授産施設や作業所で障害者が製作したものをPRし、販売促進につなげるのが狙い。府障害保健福祉室などによると、府内には授産施設や作業所が約800カ所あり、1万人近い人が作業をしている。しかし、一般の製品との競合や、大量生産がしにくいなどの理由で、販売、流通ルートが確立されていないのが実情。このため、1人1カ月の収入は、5000円前後に過ぎないという。
コンペティションには、5部門に48点の応募があった。4人の審査員が、製品のアピール性、デザイン、加工技術、市場流通性などを評価し、各部門で優秀賞2作品を決めた。ひもを引っ張ると、ゾウが動くと同時に木の球が回る「ぞうさんの玉ころがし」(寝屋川市・つばさ福祉作業所=木工部門)、ファスナーやボタンを止める練習ができる「布の絵本・できるかな」(同・福祉の店ハートリー=縫製部門)などが高い点数を獲得した。【梶川伸】
他の優秀賞は次の通り。
【木工】寝屋川市・あすなろ「パズル」
【紙製品】同・ワークセンター小路「押し花つき祝い袋」▽平野区・自立生活センターレインボーワーク「メッセージカード」
【アクセサリー】枚方市・ひまわり七宝「帯どめ」▽堺市・愛和生活の家「リング」
【縫製】堺市・白鷺園「縦横吊りティッシュボックスカバー」
【陶芸】東大阪市・第3ひびき作業所「つぼ」▽富田林市・金剛コロニー「ランプシュート」
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毎週木曜の毎日新聞大阪面第3ページで「作業所の一品」を紹介しています。
2月4日朝刊
(毎日新聞) - 2月4日17時3分更新
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