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埼玉県上尾市内の会社員宅から現金約6000万円を盗んだとして、埼玉県警に窃盗容疑で逮捕された女(25)らが、先月末、用水路から約1800万円が見つかった同県蓮田市周辺などに盗んだ現金の大半を捨てた、と供述していることが4日、分かった。県警は、盗まれた現金の一部が用水路に捨てられた可能性が高いとみている。
約6000万円を盗んだとして窃盗容疑で逮捕されたのは、さいたま市南区太田窪5丁目、アルバイト阿部啓美(25)、埼玉県伊奈町栄2丁目、無職望月哲也(24)、同町小室、無職吉村一成(21)の3容疑者。
調べでは、阿部容疑者らは1月27日午後6時ごろ、上尾市内の男性会社員(25)のアパートに侵入、現金約6000万円などを盗んだ疑い。いずれも容疑を認めている。
調べに対し、阿部容疑者は「盗んだことが怖くなり、どこかに捨てようと車であちこち走った。取り分がいくらかもよく数えないまま、蓮田市辺りの堀のような溝に全部捨てた」と話しているという。
3人の供述によると、犯行直後、上尾市内の駐車場で阿部容疑者は、山分けされた3分の1程度を受け取った後、車で立ち去ったが、全額を捨てたという。
望月容疑者は残りの3分の2のうち約200万円だけを受け取って、吉村容疑者に渡した。吉村容疑者も約200万円だけを手元に残して、残りを1月29日か30日の夜、県東部の林に捨てたという。2人も「こんな大金があるとは思わず、盗んだものの、持っているのが怖くなった」と供述している。上尾署は吉村容疑者の供述に基づいて捜索したが、現金は見つかっていない。
阿部容疑者は、被害者の男性の以前勤めていた職場の同僚で、男性宅にたびたび出入りしていた。望月、吉村両容疑者は阿部容疑者の元同僚で、男性とは面識がなかった。
男性は建設関連会社の営業マンで、営業成績はトップクラスだった。盗まれた現金は、給与とボーナスをためたもので、居間に置いていたという。
蓮田市黒浜の用水路では1月29日、約1500枚の1万円札が発見され、翌日、約100メートル下流でも1万円札約200枚が見つかった。岩槻署の再集計で、最初の発見は約1590万円、2回目が約210万円であることが分かった。(02/04 22:37)