2005年02月04日(金) 05時01分
NHK 不正さらに820万円 元職員ら3人逮捕 総額2700万円(産経新聞)
NHK元職員による制作費詐欺事件で逮捕、起訴された同局元チーフプロデューサー、磯野克巳容疑者(48)が、関連会社「NHKアート」部長らと共謀し、新たに番組制作費約八百二十万円を詐取していたとして、警視庁捜査二課は三日、詐欺容疑で磯野容疑者ら三人を逮捕した。磯野容疑者の逮捕は三度目で、立件総額は約二千七百万円になった。
新たに逮捕されたのはNHK放送番組の美術制作担当「NHKアート」イベントスペース事業部長、師井(もろい)一夫容疑者(48)=東京都杉並区梅里=と元イベント企画会社社長、市瀬俊秀容疑者(55)=同台東区谷中。
調べでは、磯野容疑者らは平成十年八月から十三年五月下旬にかけて、NHKの番組「青春のポップス」など三つの番組計二十五本の構成を市瀬容疑者が担当したように偽装。NHKから番組構成委嘱料計約八百二十万円を市瀬容疑者が経営していた会社の口座に振り込ませてだまし取った疑い。
磯野容疑者は知り合いの師井容疑者に架空の放送作家の紹介を依頼。師井容疑者が知人の市瀬容疑者に放送作家としての登録を依頼するとともに、詐取した金のキックバックを指示していた。
詐取した約八百二十万円から磯野容疑者は高級家具や洋服代などに約三百三十万円を、師井容疑者はマンション購入費に約二百五十万円を、市瀬容疑者は会社の運転資金などに数十万円を充てていたという。
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NHKは一月三十一日に磯野容疑者と、イベント企画会社社長、上原久幸被告(48)に対して不正支出が判明している四千八百八十万円の返還を請求している。
(産経新聞) - 2月4日5時1分更新
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