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警察庁は昨年の少年をめぐる非行と犯罪被害の状況をまとめた。刑法犯では詐欺や偽造事件の知能犯が1240人で前年より6割増えた。また、児童虐待事件の検挙者数と被害者数がいずれも統計を取り始めた99年以降で最悪となった。
知能犯では、詐欺が1077人で全体の8割を超えた。最も多かったのは無銭飲食・無賃乗車の630人。このほか、「譲渡目的での口座開設」「架空請求詐欺」が含まれる「その他詐欺」が前年の4倍の240人、通貨などの偽造事件が108人に上った。
知能犯が増えた原因について警察庁は、犯罪の手口を紹介した情報誌やインターネットの書き込みが増えたことを挙げ、「容易で気軽に犯罪行為に手を出せる社会環境が背景にあるのではないか」と分析している。また、「振り込め詐欺」では「首謀者の大人が使いやすい少年を巻き込んでいる」と見ている。
一方、児童虐待事件は検挙者数が前年比4割増の253人、被害児童も4割増の239人に上った。このうち、死亡した児童は51人だった。
刑法犯の検挙者総数は13万4847人で、4年ぶりに減少に転じた。
【窪田弘由記】
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20050204k0000e040002000c.html